東京と神奈川の県境、都心からほど近く自然多い多摩川を親子で巡り楽しむ探険日記。


「tamagawalk:多摩川〈tamagawa〉を歩き探険する〈walk〉。タマガウォーク」都内でも希少な自然残る多摩川。世田谷地域を中心に、ガサガサ・釣り、虫や草花観察、出会いに発見、自然から学ぶ多摩川親子探険進行中!
by tamagawalk
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多摩川日記 「事件」
f0196649_1959467.jpg先日、多摩川の魚について目を疑うような情報が多摩友から届きました。
川で「アユ」が大量死している様子をニュースで見たというのです。

多摩川の「アユ」といえば、水質汚染からの復活を象徴する魚。
いったい多摩川で何が起こったのでしょうか。

事件が報じられた日の翌朝。
アユ大量死の真相を確かめるため、事件現場となった小田急線下流の「二ヶ領宿河原堰」に足を運びました。



川遊びの名所で
事件現場となったのは、堰下の東京側にできた湾処。
堰は生き物との出会いが楽しめる場所です。両端に設置された魚道では、春にマルタウグイやアユの遡上が見られます。とくに堰下は、変化に富んだ川底の地形に様々な生き物たちが集まる川遊びの名所です。化石が発見されたことでも有名ですね。
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ニュースで見た写真には、大きな魚体の死骸が写っていました。しかし、足を運んだ現場で実際に見られたのは、12・13センチ前後の小さな死骸だけでした。

事件現場付近の水辺を眺めると、水面に浮かぶ魚の姿が目に飛び込んできました。
前日の雨で流されてしまったのでしょうか。ニュースで何千・何万匹と報じられた死骸でしたが、その数は想像よりも少なく感じます。それでも、あたりには腐った魚の嫌な匂いが立ち込めていました。

集まる魚たち
観察場所を高台に移動して川を見下ろすと、水中に沈むたくさんの死骸が見られます。そして、死骸の側には大きな魚がたくさん集まっていました。
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写真に写る白い点が川底に沈んだアユの死骸です。

どうやら、この魚たちアユの死骸を食べているようです。
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産卵期はとっくに終わったというのに、こいつらのお腹の膨らみ具合、どうですか。こんなになるまで死骸はよく食べるのに、ルアーはなかなか咥えてくれないんですよね。

よく見ると、お腹をパンパンに膨らませたコイの姿があちこちに見られます。
流れてくるゴミも口にしてしまうコイですが、まさか、アユの死骸も食べてしまうとは。その強い雑食性に、あらためて驚かされます。
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見るからに釣りで引きを楽しめそうな大物でした。

さて、コイ以外の魚もアユの死骸を狙っているようです。あまり見ることの少ないライギョも姿を現しました。

大掃除
魚たちの珍しい行動を観察していると、事件現場付近に数台の車がやってきました。
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事件現場となった、東京側の魚道下流に位置する湾処。

どうやら、漁協組合や業者の方がアユの死骸を除去しにきたようです。
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あれだけたくさんの死骸がでると、川もさすがに掃除が必要なようです。

胴長・ガサガサ網、そして、ゴムボートまで登場して、一大清掃活動が始まりました。
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死骸の除去作業をされていた方と人影に驚いて逃げ惑う魚の群れ。
もっと、たくさんの魚が死骸を食べに集まっていました。

まだ、増水の影響が残る川での作業は見るからに大変そうです。
死骸の除去以外にも草やゴミの撤去作業をおこなっていました。
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ガサガサをしてるようにみえますが、採っているのは魚の死骸です。
作業をされていた方々、ありがとうございます。

今回の事件現場からもう少し下流にできた同じような地形の水辺で、毎年、チビ隊員や多摩友たちと魚の救出活動をおこないます。
今月初めにも、30匹以上を救出する大作戦を決行しました。
増水の影響が残る川は危険です。しかし、そこにはいつも何か新しい出会いや発見が待っています。
今回、事件現場で見たたくさんのアユも生きていればと思うと残念でなりません。
これを教訓に、今後も注意深く川を見守っていこうとあたらめて思う隊長であります。
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by tamagawalk | 2010-07-09 20:02 | 多摩川日記
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